原文はこちら: June Releases - 2.6.7, 2.7.2, 3.1.4
6月は、全てのアクティブなブランチでアップデートがリリースされるという Python にとって関心の集まる月となります。
Python 2.6.7 はソースリリースのみですが、3つのセキュリティの脆弱性への対策が行われました。現在、2.6 系はセキュリティモードであり、これらのリリースは、基本的には必要に応じて2013年10月まで、ソースのみ提供されます。もしバイナリインストーラーが必要なら、2.7 か 3.2 へアップグレードすることを検討してください。
2.6.7 は、以前このブログで紹介した urllib の脆弱性 の対策を含んだ最初のリリースです。さらに smtpd の DoS (課題 #9129 ) と SimpleHTTPServer.list_directory の XSS (課題 #11442 )の脆弱性も修正されています。
2.x 系の最後のマイナーバージョンである 2.7 は、2010年11月の 2.7.1 から 150 個以上のバグ修正が行われています。 2.7.2 のソースとバイナリインストーラーは、6月12日現在で利用できる状態にあり、2.6.7 の節で説明したセキュリティの脆弱性の修正も含まれています。
他にもたくさんのクラッシュする不具合が修正されました。例えば、別スレッドがメモリに関する変更を行ったときに Python が管理下にないメモリを不正利用してしまう不具合や、クラスから __abstractmethods__ を削除するとき、メモリマップファイルへ更新前のファイル長でアクセスしてしまうことなど、その他にもいくつか修正されました。
getpass のある修正が、CTRL-C と CTRL-Z の扱いに関してリグレッションを引き起こしていた問題が修正されました。 multiprocessing は、実行中に固まったような Windows サービスの扱いと multiprocessing.Pool ワーカーの終了時の競合状態への修正を含めた、たくさんの修正が行われています。 mmap は、 32 ビットビルドでも 4GB 以上のファイルサイズとオフセットを扱えるように修正されました。また、書き込みできないマップファイルへ書き込もうとしたときに、セグメンテーションフォールトではなく TypeError を発生させるようになりました。
全ての変更内容については 2.7.2 NEWS ファイル をご覧ください。
3.1.4 は 3.1.x 系の最後のバグ修正リリースです。3.2 へ移行するにつれて 3.1 はセキュリティモードに入ります。3.1.4 は2010年11月の 3.1.3 リリースから 100 個以上のバグ修正を含みます。2.7.2 と同様に、バイナリインストーラーが6月12日現在で利用できます。3.1.4 は、2.6.7 で説明したセキュリティ脆弱性の修正を含む最初の 3.x 系のリリースです。
3.1.4 は、オブジェクトを調べる __dir__ に関するいくつかの問題や、 os.stat と os.utime の Windows 環境の実装における2038年以降の日付の問題、たくさんの 64 ビットのクリーンアップの問題を修正しました。 io ライブラリは、データが読み込めなくて、他の場所で適切な例外が発生したときに None を返す変更がたくさん見られます。64 ビット Windows 環境での ctypes のコールバック引数が修正されて、クラッシュしないように改善されました。
全ての変更内容については 3.1.4 NEWS ファイル をご覧ください。
3.2.1 は、現在、リリース候補 (RC) の段階です。RC1 は既に完了し、すぐに RC2 がリリースされるでしょう。私たちは、ユーザが発見したどのような不具合にも対応できるように、3.2 RC を実際に試してくれる方へとても感謝しています。もしバグを発見したら bugs.python.org へ登録するようにしてください。
6月は、全てのアクティブなブランチでアップデートがリリースされるという Python にとって関心の集まる月となります。
2.6.7
Python 2.6.7 はソースリリースのみですが、3つのセキュリティの脆弱性への対策が行われました。現在、2.6 系はセキュリティモードであり、これらのリリースは、基本的には必要に応じて2013年10月まで、ソースのみ提供されます。もしバイナリインストーラーが必要なら、2.7 か 3.2 へアップグレードすることを検討してください。
2.6.7 は、以前このブログで紹介した urllib の脆弱性 の対策を含んだ最初のリリースです。さらに smtpd の DoS (課題 #9129 ) と SimpleHTTPServer.list_directory の XSS (課題 #11442 )の脆弱性も修正されています。
2.7.2
2.x 系の最後のマイナーバージョンである 2.7 は、2010年11月の 2.7.1 から 150 個以上のバグ修正が行われています。 2.7.2 のソースとバイナリインストーラーは、6月12日現在で利用できる状態にあり、2.6.7 の節で説明したセキュリティの脆弱性の修正も含まれています。
他にもたくさんのクラッシュする不具合が修正されました。例えば、別スレッドがメモリに関する変更を行ったときに Python が管理下にないメモリを不正利用してしまう不具合や、クラスから __abstractmethods__ を削除するとき、メモリマップファイルへ更新前のファイル長でアクセスしてしまうことなど、その他にもいくつか修正されました。
getpass のある修正が、CTRL-C と CTRL-Z の扱いに関してリグレッションを引き起こしていた問題が修正されました。 multiprocessing は、実行中に固まったような Windows サービスの扱いと multiprocessing.Pool ワーカーの終了時の競合状態への修正を含めた、たくさんの修正が行われています。 mmap は、 32 ビットビルドでも 4GB 以上のファイルサイズとオフセットを扱えるように修正されました。また、書き込みできないマップファイルへ書き込もうとしたときに、セグメンテーションフォールトではなく TypeError を発生させるようになりました。
全ての変更内容については 2.7.2 NEWS ファイル をご覧ください。
3.1.4
3.1.4 は 3.1.x 系の最後のバグ修正リリースです。3.2 へ移行するにつれて 3.1 はセキュリティモードに入ります。3.1.4 は2010年11月の 3.1.3 リリースから 100 個以上のバグ修正を含みます。2.7.2 と同様に、バイナリインストーラーが6月12日現在で利用できます。3.1.4 は、2.6.7 で説明したセキュリティ脆弱性の修正を含む最初の 3.x 系のリリースです。
3.1.4 は、オブジェクトを調べる __dir__ に関するいくつかの問題や、 os.stat と os.utime の Windows 環境の実装における2038年以降の日付の問題、たくさんの 64 ビットのクリーンアップの問題を修正しました。 io ライブラリは、データが読み込めなくて、他の場所で適切な例外が発生したときに None を返す変更がたくさん見られます。64 ビット Windows 環境での ctypes のコールバック引数が修正されて、クラッシュしないように改善されました。
全ての変更内容については 3.1.4 NEWS ファイル をご覧ください。
3.2.1
3.2.1 は、現在、リリース候補 (RC) の段階です。RC1 は既に完了し、すぐに RC2 がリリースされるでしょう。私たちは、ユーザが発見したどのような不具合にも対応できるように、3.2 RC を実際に試してくれる方へとても感謝しています。もしバグを発見したら bugs.python.org へ登録するようにしてください。